WSLとは?
WSL(Windows Subsystem for Linux)とは,Windows上でLinux(Ubuntuなど)を実行するための環境を提供する技術です。 これにより、Windows内でLinuxコマンドやツールを使うことができます。
セットアップ方法
ここでは、WSLを利用してUbuntuをインストールする方法を説明します。
caution
以下で説明するコマンドは、PowerShell
または Windows コマンド プロンプト
で実行してください。
インストールできるディストリビューションの一覧を確認します。
> wsl --list --online
インストールできる有効なディストリビューションの一覧を次に示します。
既定の分布は ' * ' で表されます。
'wsl --install -d <Distro>'を使用してインストールします。
NAME FRIENDLY NAME
* Ubuntu Ubuntu
Debian Debian GNU/Linux
kali-linux Kali Linux Rolling
SLES-12 SUSE Linux Enterprise Server v12
SLES-15 SUSE Linux Enterprise Server v15
Ubuntu-18.04 Ubuntu 18.04 LTS
Ubuntu-20.04 Ubuntu 20.04 LTS
OracleLinux_8_5 Oracle Linux 8.5
OracleLinux_7_9 Oracle Linux 7.9↑の中からインストールしたいディストリビューションを選択してインストールします。
# Ubuntu-20.04をインストールする場合
wsl --install -d Ubuntu-20.04
よく使うWSLコマンド
よく使うWSLコマンドを以下に示します。
インストールされているディストリビューションの表示
wsl --list --verbose
デフォルトで実行するディストリビューションを設定する。
wsl --set-default <Distribution Name>
シャットダウンする。
wsl --shutdown
起動する。
wsl -d <Distribution Name>